2018年2月8日木曜日

まだ2日目?もう2日目!?


YMCAつるみ保育園冬キャンプのご報告 Part.2


ぞう組、冬キャンプ2日目。

朝、一晩過ごしたキャビンを出ると、真っ青な空ときれいな富士山。2日目も快晴でした。朝ごはんへ食堂に向かいながら「夢を見たよ。パパとママが出てきた。」ポツリとつぶやく子がいました。すると「ほんとはね、昨日お布団の中でちょっと涙が出たんだ」と続いて話し出す子。みんな、気持ちがわかる様子で聞いています。楽しみにしていた2回目のキャンプですが、おうちから離れた寂しさは想像以上だったようです。そこに「でも、今日寝たら明日が帰る日だよね」と声が上がりました。すると、ハッとした様子で「え!もう終わっちゃうの?」「まだ、あともう少し泊まっていたかったのに」という声も出てきました。はやくおうちの人に会いたいような、まだまだみんなで過ごしたいような・・2日目の朝は複雑な心境の様子でした。



けれどこの2日目は、みんなが冬キャンプで楽しみにしていたことがいくつも待っています。

そのうちの1つが雪遊びです。朝のしんみりした空気は何処へやら、朝食の後は準備で大忙し。スキーウェアーに身を包み、ニットの帽子をギュッとかぶる頃にはすっかり元気になっていました。わくわくとバスに乗り込み水ヶ塚へ。水ヶ塚にはそり用の天然のゲレンデがあります。雪に覆われた斜面をバスの窓から一目見れば、みんな大興奮です。



さっそく1人1つずつソリを手に斜面を登り、てっぺんから勢いよく滑り降りました。ソリが止まると、むくっと立ちあがり、目を輝かせてまたてっぺんへ。滑っては登り、また滑って・・勢いがついてひっくり返っても、天然の斜面ゆえの凸凹でソリが大きく跳ねても、「あはは!」と笑って夢中で滑り続けていました。次第に「一緒に滑ろう!」とソリに友だちを誘って一緒に乗る姿が増えてきました。2人乗りから3人乗りへ。「キャー」と楽しそうな声を上げてビュンビュン3人を乗せたソリが斜面を下っていきます。
凸凹した場所を選んで滑っている子のソリは途中まるで、ジャンプ台のように跳ねますがそれが楽しい様子です。「こっちの方が飛ぶよ」とより難しいコースに挑戦していました。





 あっという間に時間が過ぎ、昼食は近くの「森の駅」でいただきました。美味しいおにぎりと温かい豚汁にホッと一息。そして、またソリをもってゲレンデへ。午後も時間いっぱい雪遊びを満喫しました。 


 富士山YMCAに戻ってくると、1日目から「まだやらないの?」と心待ちにしていたゼリー作りが始まりました。ジュースを器に移す友だちに「ここ押さえとくね」と自然と協力する姿や「先にやっていいよ」と順番を譲る姿がありました。いつもよりもグッと密にお友だちと接するキャンプでの生活。時にはぶつかり、思うようにいかず泣いたり、怒ったり。でも、お互いの事がよくわかっていて思いやり、自然に寄り添う姿があちこちで見られます。協力し合いながら無事にゼリー作りも終わり、あとは固まるのを待つばかり。完成したゼリーは最終日のデザートの予定です。さて、明日が楽しみです。



 夕食が終わると、キャンドルファイヤーが行われました。昨日の交流会ですっかりオベリン保育園のお友だちと距離が縮まっていて、自然と会話が弾みます。幻想的なろうそくの明かりの中、一緒にゲームをしたりキャンプソングを歌ってさらに友だちの輪が広がったようでした。


 そしてこの日最後の締めくくりは暖炉でのスモアーズです。長い竹串にマシュマロを刺して火の近くへ。焦げないように少し待てばマシュマロはうっすらときつね色になります。それをクラッカーに挟んでパクリ。サクサクとろり・・みんなの幸せそうな笑顔がその味を物語っていました。






 2日目もあっという間に過ぎていきました。心のどこかにおうちへの想いはあるけれど、非日常の新鮮な体験に夢中で向かっていっています。自分のことは、自分で。でも困った時にはすぐ近くに仲間がいる。それぞれが力を発揮し、仲間と共に生き生き生活しています。


http://www.yokohamaymca.org/childcare/turumi.html
                        (YMCAつるみ保育園 関口 美帆)