2015年7月27日月曜日

私たちにもできる救命

YMCAつるみ保育園・救急救命法講習会のご報告

 7月17日(金)、横浜市応急手当普及員の資格を持つYMCAスタッフが救急救命法講習会を行いました。対象は地域の方と保育園の職員で、ダミー人形を使っての心臓マッサージの方法と、AEDの使用方法を実践しました。 

 まず、心肺蘇生について基本的な説明がありました。
◆心臓マッサージとは、痙攣している心臓に刺激を与えること。
◆心臓が機能していない(痙攣している状態)ということは、血液が全身に回らない、すなわち酸素が行きわたらないこと。この状態が長く続くと脳がダメージを受け、やがて死にいたる。
◆よって、呼吸をしていない場合は、すぐに心臓マッサージを始めるとともに、救急車を呼び、AEDを手配する。救急隊員が来るまでは、ひたすらマッサージをし続け蘇生を図る(AEDがある場合は電気ショックも)。
◆人工呼吸はできればしてもよいが、状況的にできない場合は、心臓マッサージを続ける。

                 <手順>
①意識の確認 
「大丈夫ですか?」「もしもし」など大きな声や肩を叩いて確認
近くの人に救急車要請(119番)AEDを依頼する

心臓マッサージ開始
胸の真ん中を”体の1/3を押すイメージ”で
強く押して心臓に刺激を与える









*体が小さい子どもの場合は片手で
さらに小さい乳児は2本の指で


       ③AEDが届いたら、電源を入れ音声メッセージに従う。
        電極パッドを胸の上下につけると自動的に心電図の解析が始まる。
            

       ④AEDから「電気ショックが必要です」、続けて「除細動ボタンを押してください」
        と音声メッセージが流れたら、体から離れて、除細動ボタンを押して
        電気ショックを与える。

       ⑤意識が回復するまで②③④を繰りかえす。
 
 救急車が到着するまでは、平均6分くらいかかるそうです。一分間に80回マッサージをするとして、救急隊員に引き渡すまでには少なくとも500回マッサージし続けることになります。
 また、助けを呼んで、複数人で役割を分担すること(マッサージ、119番通報、AED準備、時間記録など)、そして心臓マッサージを途切れないようにすることが蘇生につながるということもわかりました。
 このように実際に練習することで、いざという時には少しでも落ち着いて対処できたらと思います。             
                 AED はさみ、ガーゼ、手袋をいっしょにしておく)
                                (YMCAつるみ保育園 松本慶也)