YMCAつるみ保育園・秋の自然物を使った活動のご報告
YMCAつるみ保育園から子どもの足で20~30分の所に『入船公園』があります。
春先には見事なミモザの花が咲き誇り、秋にはススキの迷路が出来るなど1年を通して子どもたちが大好きな場所です。
毎年スポーツフェスタが終ると「入船公園行きたいね」と、誰からともなく声が聞こえてきます。公園には、マテバシイの木に花が咲いたようにどんぐりが生っていました。
木の下に行ってみると一歩踏み出すだけでもんでしまうほど!たくさんのどんぐりが落ちていて、子どもたちはビニール袋を片手に夢中で拾っていました。
公園には鳩もたくさんいます。保育者がどんぐりの殻を剥いて鳩の近くに投げてみると!鳩が近づいてきて、“パクッ”っと食べました!!
この姿を見た子どもたちは、目を丸くして「鳩がどんぐり食べてくれた~!!」と大喜び!!保育者に手伝ってもらったり、どんぐりをコンクリートに置いて踏みつけたりして殻を剥き、実を取り出して、鳩にあげる子がいっぱいになり、みんな次々とどんぐりを鳩にあげていました。
それでも公園にはまだまだどんぐりが沢山落ちています。
入船公園には拾ったどんぐりを動物園に届ける『どんぐりポスト』があり、そこに入れるのも子どもたちは大好きです。それでも「もってかえりたい」という子も多く、帰りは「おもたい・・・」と、言いながらも頑張って持って帰ってきました。
みんなの分をまとめて2日間水に浸し、お鍋で10分くらい蒸しました。お鍋にして5回位蒸したので部屋の中は微妙などんぐり臭が広がりましたが、子どもたちは、「ドーナッツのにおいがする!!」と興奮気味でした。
お鍋から出して暫くすると「さわっていい??」と興味津々。「あったか~い」「これ、どうするの?」などの声が上がりました。次の日、保育者がどんぐり制作の本を持ってきたことで子どもたちの創作意欲に火が付きました。「これつくりた~い!」一人が作り始めると、「ぼくも、わたしも」と競うように制作していました。
紙粘土の土台にどんぐりを並べて“ケーキ”“いそぎんちゃく”など思い思いの物を作ったり、えんぴつの上側にどんぐりをボンドで付けた“どんぐりえんぴつ”など、本に載っていたものをやりたいと挑戦する子たちもいました。
制作だけでなく、廊下にどんぐりを一つ一つ並べて道を作ることも楽しんでいました。
初めは、3~4人で協力して並べていました。
そのうち「廊下の向こう側からも並べて合体させよう!」ということになり、協力してくれる友だちを部屋に呼びに行ったり、遊びが展開されていきました。
ただどんぐりを並べるだけです。しかし、これが思いのほか集中力がいります。子どもたちは見ていて感心するほど、のめり込み集中してひたすらどんぐりを並べていました。しかも、この“どんぐり並べ”、1日に止まらず、半月たっても、人気は落ちず、気が向くと「どんぐり並べしたい!」と言う子がいる程の流行でした。