YMCAつるみ保育園・造形あそびのご報告
今年度も定期的に関東学院大学教育学部の照沼晃子先生にお越しいただき、絵の具や土粘土、木の枝や木の実、お米や布など様々な素材を用いて造形遊びを楽しんできました。
今年度最後の造形遊びのテーマは「トイレットペーパー」。3回にわたって「トイレットペーパー」を使った遊びを楽しみました。
初回、3色のトイレットペーパーを手にして、子どもたちの反応は様々。目を輝かせてひたすら芯になるまで引き出したり、プツンとちぎってみたり、中には「これで遊んでいいのかな?」と保育者の様子を伺う子もいました。
照沼先生の優しい声掛けや楽しい雰囲気に誘われて、戸惑っていた子たちも次第に遊びに入ってきました。友だちと一緒にペーパーを引き出してお部屋の端まで伸ばしてみたり、身体に巻きつけてみたり・・・段ボールいっぱいにペーパーを詰めてフカフカとした感触を楽しむ子もいました。「これは川だよ」「こっちは船」トイレットペーパーを使って見立て遊びも広がります。
2回目は地域の方もお招きし、5組の親子の皆さんが参加してくださいました。和やかな雰囲気の中、お母さんと一緒にゆったりとペーパーの感触を楽しむ様子が見られました。後半は在園の子たちも加わり、新しい遊び方に挑戦。食紅で色づけたカラフルな糊を使って夢中で塗りつけたり張りつけたりすることを楽しんでいました。
さらに3回目は幼児クラスの子も加わりペーパーがあちこちにヒラヒラ舞飛ぶ、よりダイナミックな遊びへと発展していきました。
子どもたちの発想は豊かで一つの素材で色々な遊び方が見つかり、一つの素材が様々なイメージへ変身していきました。身近な物をテーマとして取り上げ遊びに用いてみることで改めてその特性に気付いたり、子どもたちの柔軟な心が普段何気なく使っている物の新たな魅力を引き出してくれました。
(YMCAつるみ保育園 関口 美帆)